ペガサんです。今回は兵庫県伊丹市にある有岡城(ありおかじょう)。戦国時代、織田信長に仕えた武将・荒木村重が築いたことで知られている、そんな有岡城の魅力と歴史を紹介します。



有岡城の歴史
有岡城は、元々「伊丹城」と呼ばれていた小さな砦を、荒木村重が大幅に拡張したものです。村重は信長に重用され、摂津国の重要拠点としてこの城を整備しました。
城の特徴は、当時としては珍しい「総構え」(城下町全体を堀と土塁で囲む)を取り入れたこと。城だけでなく町ごと防御する発想は、後の近世城郭の先駆けとも言われています。
しかし、天正6年(1578年)、村重は突然信長に反旗を翻します。信長軍の総攻撃を受け、約1年にわたる籠城戦の末、城は陥落。有岡城もその役目を終えました。





現在の有岡城跡
現在、有岡城跡はJR伊丹駅のすぐそばにあります。駅前とは思えないほど、緑が多く静かな場所です。
遺構としては、土塁や石垣の一部が残り、歴史を感じさせてくれます。特に、村重の家臣たちが処刑されたと伝わる「牢獄跡」や、発掘調査で確認された「空堀」などは、戦国の生々しさを今に伝えています。
春には桜もきれいで、散策にもぴったりです。伊丹の街歩きと合わせて訪れるのもおすすめですよ。

アクセス
- JR宝塚線「伊丹駅」下車すぐ
- 伊丹空港からもバスでアクセス可能
伊丹の中心地にありながら、戦国の風を感じることができるスポットです。歴史好きの方はもちろん、散策が好きな方にもぜひ訪れてほしい場所です!
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